活動やSNSをしばらくお休みさせていただいており・・・こちらのブログも久しぶりの投稿となりました。
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?私は本日もたまたまスタジオが空いていたのでちょっと音出しに出かけてきました。
昨日はちょっと森の中にいたのですが、とっても近くで鳥が鳴いてびっくり。鳴き声の主はきっと時鳥(ホトトギス)。「遠野物語」を思い出しました。「包丁かけた・・・包丁かけた・・・」と鳴いているだろうか?と。
「遠野物語53」
『郭公と時鳥とは昔有りし姉妹なり。郭公は姉なるがある時芋を掘りて焼き、そのまはりの堅き所を自ら食ひ、中の軟かなる所を妹に与へたりしを、妹は姉の食ふ分は一層旨かるべしと想ひて、包丁にて其姉を殺せしに、忽ちに鳥となり、ガンコ、ガンコと啼きて飛び去りぬ。ガンコは方言にて堅い所と云ふことなり。妹さてはよき所をのみおまれに呉れしなりけりと思ひ、悔恨に堪へず、やがて又これも鳥になりて包丁かけたと啼きたりと云ふ。』
悲しく辛い時代背景があっての残酷な話なのですが・・・お姉さんは妹ちゃんにお芋の美味しいところをあげたのですが妹ちゃんは、きっとお姉さんは堅いで美味しくない(うまぐない)ところをよこしたに違いないと恨んで包丁で刺してしまいます。その後お姉さんはたちまち郭公
(カッコウ)となり、妹は時鳥(ホトトギス)になってしまうのです。方言で堅いは「がんこ」、刺した「かけた」。お姉さん郭公は「ガンコ〜ガンコ〜」、妹時鳥は「包丁かけた〜包丁かけた〜」と鳴く、というお話。
残念ながら「お姉さん郭公」の鳴き声は聞こえませんでしたが「妹ちゃん時鳥」はずっと鳴いておりました。
ちょっとだけアップです。御伽語りもちょースローペースですが少しずつやっていこうと思います。